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2018.11.15


今回も音楽と映画を絡めたお話。

2018.11.15
今回も音楽と映画を絡めたお話。

私は先日 QUEEN のフレディ・マーキュリーの伝記映画 『ボヘミアン・ラプソディ』を観てきました。

 

 

これが良くて。

 

 

監督はブライアン・シンガー、『X-MEN』シリーズを手がけるハリウッドの大物監督。

 

 

そりゃ、盛り上げ方がうまいわ。無駄なく上げて、無駄なく泣かせる。そして特筆すべきはクライマックスの『ライブ・エイド』の完璧に近い再現。

 

 

当時高校生でテレビにかじりついて『ライブ・エイド』の中継放送を観ていた私には鳥肌ものでした。特にクイーンのファンというわけではありませんが完全にやられてしまいました。

 

 

そこでいつも思うのは. . . . . .

 

 

誤解を恐れずに言うと、白人ミュージシャンを題材 (F.マーキュリーはMIXのようなのでピュアな白人とは言えませんが、その辺は置いといて) にした映画には良作が多く、黒人ミュージシャンを題材にした映画には駄作が多いという事。

 

 

私は差別主義者ではございません。

 

 

ブラックミュージックが大好きです。

 

 

若い頃は”Anti Apartheid”とプリントされたTシャツを着ていたことも。

 

 

しかしながら映画となれば別です。

 

 

限られた時間内(約2時間)に脚本・ストーリー、起承転結、起伏、何を伝えたいのか、明確に落とし込むことが大事です。

 

 

なぜ駄作が多いか。

 

 

私が思う理由は一つ。

 

 

黒人ミュージシャンを描いた映画の多くは、貧困、親に捨てられる等、幼少期、ミュージシャンとして売れるまで、いかに悲惨な生活を送ってきたかと言うことに映画前半、多くの時間を費やしてしまうことが多く、後半ミュージシャンとしてのドラマを描くには時間が足りず、足早に成功を収めその後転落していくと言う同じみの展開になってしまいます。

 

 

その点白人ミュージシャンを描いた映画は大抵、すでにミュージシャンとしての活動を始めている時点から映画は始まります。それゆえ多くのドラマを描くことができ、盛り上げ易く、泣かせ易い。

 

 

映画をエンターテイメントとして成り立たせるには十分な時間があるのです。

 

 

悲惨な人生を描かなくては始まらないのも承知ですが、今後、ミュージシャンを描いた映画を撮ろうという世界中の映画監督、製作陣に声を大にして言いたい!!!!!

 

 

『貧乏話は映画前半5分以内に収めてもらえませんか、よろしくお願いします。』

 

 

 

 

 

 

1.  FREDDIE MERCURY “MR. BAD GUY”

 

 

2. 『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』

 

 

3. 『24 HOUR PARTY PEOPLE』

 

 

4. 『キャデラック・レコード』