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2021.10.08


ブルーノート ノー・タイム・トウ・ダイ !

 

 

 

 

 

 

 

Art Blakey & The Jazz Messengers   “Meet You at The Jazz Corner of The World Vol.1”

 

Ike Quebec   “Blue & Sentimental”

 

Grant Green   “Grantstand”

 

Freddie Hubbard   “The Night of  The Cookers Live at Club La Marchal Vol.1”

 

Lou Donaldson Quintet   “Wailing With Lou”

 

Hank Mobley   “Hank Mobley And His All Stars”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Art Blakey & The Jazz Messengers   “Meet You at The Jazz Corner of The World Vol.1”

 

Ike Quebec   “Blue & Sentimental”

 

Grant Green   “Grantstand”

 

Freddie Hubbard   “The Night of  The Cookers Live at Club La Marchal Vol.1”

 

Lou Donaldson Quintet   “Wailing With Lou”

 

Hank Mobley   “Hank Mobley And His All Stars”

 

 

 

2021.10.08
ブルーノート ノー・タイム・トウ・ダイ !

バーも併設するHachi 実店舗は緊急事態宣言を受けて長らく休業していましたが、解除に伴い10月から時短要請を順守しつつ再開しました。

 

感染率も下がってきたようなので、先日、コロナ以降長らく足を遠ざけていた映画館に007最新作『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』を見に行ってきました。

 

「ドクター・ノオ」から始まったシリーズも60年目、プレイボーイでどこか能天気なイメージだったボンドが悪の組織を退治するという設定もどんどんシリアスでリアリズムを追及するようになり、Qが開発するワクワクする夢のようなスパイグッズも現実的で実用的なものに…..今やスマホがあればなんとかなるのだ。

 

その代わりスケールの大きな設定とストーリーは深みを増しダニエル・クレイグ版007ではボンドの過去や心情を掘り下げ、所謂スーパーヒーローで次元の違う世界に住む架空のスパイ、ジェームス・ボンドを1人の人間として身近に感じさせ共感を与えるといった新しい007像を確立させたように思います。

 

ダニエル・クレイグ・シリーズではサブとして「世代交代」というテーマも持っています。

 

新任の若いQから秘密兵器として渡される本人認証付きのワルサーPPKと小さな発信器を渡されたボンドが、たったこれだけか、と不満げにしているとQが「爆弾付きのボールペンが欲しかった?そういうのはもう古いよ。」とバッサリ切られたり、最新作ではMI6で不要とされたボンドに代わって新しく「007」のコード番号を受けた若き諜報部員がボンドに「007のコードは永久欠番だと思った?」と言い放つシーンもありおじさんとなった私は少し悲しくなりました。

 

今回の最新作ではダニエル・クレイグの最終作という事で少し切ないラストでしたが十分に満足する内容でお腹いっぱいになって帰ってきました。

 

エンド・ロールで流れる曲はルイ・アームストロングの「愛はすべてを越えて」。

これがまた良かった!

 

新シリーズではいったい誰がボンドを演じるのか、楽しみです。

 

久しぶりに映画館に足を運んだのですがやっぱり、大音響で大きなスクリーンで見る映画は最高でした。

 

 

緊急事態宣言中は自宅でNetflix や Amazon Primeで日1本ペースくらいで映画を見てたのですが、今Amazon Primeに「ブルーノート ・レコード  ジャズを超えて」が上がってますね。

 

みなさんもう見ましたか?

 

この映画はブルーノート創立80周年記念のドキュメント映画で2018年に公開され、私も映画館で鑑賞しましたが再度Amazonn Primeで見てみました。

 

アルフレッド・ライオン、フランシス・ウルフの黄金時代から80年が過ぎ、現ブルーノート 代表はドン・ウォズ。

 

ブルーノートも世代交代を繰り返しつつ、途中小休止もありましたが現代に引き継がれています。

 

モダン・ジャズ期に興隆をみせたレーベルは時代の流れとともにソウル・ジャズ、ファンキー・ジャズ、クロス・オーヴァー、フュージョンなどとリリースに変化を見せ90年代にはついにヒップ・ホップをリリースすることととなります。

 

本映画ではドン・ウォズがナビゲーター的役割をし、ルー・ドナルドソン、ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター等が昔の懐かしいエピソードを語る傍ら、ロバート・グラスパー、テラス・マーティン、トライブ・コールド・クエスト等ヒップ・ホップ・カルチャーを通過した現代のミュージシャン達が出演。

 

彼らは過去の偉大なジャズ・ジャイアント達に影響を受けながら新しい音楽をクリエイトする現シーンの重要人物でもありブルーノート からリリースしているアーティストもいます。

 

そしてこの80周年を記念する本作において過去の偉大なジャズメン達と現代の新進のアーティスト達が出演する割合が半々なのです。

 

ここからブルーノートというレーベルの姿勢がわかります。

 

本作中でも語っているように、ジャズとは変革と進化の繰り返しなのです。

 

年代が変わりスタイルやフォーマットが変わってもジャズの精神を引き継いでいる音楽はジャズなのであると。

 

世代交代、ではあるが本作ではルー・ドナルドソン、ハービー・ハンコックとロバート・グラスパー・バンドの世代を超えたどこか微笑ましいセッションも見ることができます。

 

まだ見てないジャズ・ファンは是非見てみてください!