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2019.04.13


CITY POP と AOR

 

 

2019.04.13
CITY POP と AOR

少し前から巷の若者の間ではシティ・ポップやライト・メロウなる言葉(音楽)がもてはやされていますね。

 

シティ・ポップとは?

 

詳しくはWikipediaで調べていただくとして、

 

70年代にシュガー・ベイブや、キャラメル・ママ、ティン・パン・アレー、ナイアガラ・レーベル等を発祥とし80年代にかけてその派生的ミュージシャン、シンガーソング・ライター等の作品群によるものを指すと思われます。

 

その音楽的性質は、ハードであったり社会派メッセージを含んでいたりするそれまでのロック、フォーク等のカウンターとして、洗練されたサウンドでアーバンであり、ポップ、ライト、メロウ、ソウルやフュージョン等のエッセンスを加えたものや、イージーリスニング、歌詞はより身近で都会の日常で起こり得るような内容でアダルトな聴衆が共感できるものが多く見受けられます。

 

当時僕らがニューミュージックと呼んでいた音楽もこれに当てはまります。

 

その時代欧米でも同じような流れがありルーツ・ロックを演っていたミュージシャンが一転、アダルトで洗練された作品をリリースするようになりました。

 

ボズ・スキャッグスやスティーリー・ダン、ボビー・コールドウェル等が有名でしょうか。

 

そして彼らがリリースするようなアーバン・アダルトな作品を”AOR”(アダルト・オリエンテッド・ロック)と呼ぶようになりました。(この呼称は日本発祥)。

 

日本のシティ・ポップと違いがあるとすればAORはシティ・ポップの性質にさらにジャズやラテンなどの要素を含んだ作品も見受けられる点でしょうか。

 

何にせよシティ・ポップやAORというジャンルは一時期はぞんざいに扱われレコード店でもえさ箱にゴミのような値段で売られていたものも多く、それが今ではこういうレコードを血眼になって探す若者が増え、海外では日本のシティ・ポップが大流行り。シティ・ポップのみを選曲するDJチームもいるようです。

 

音楽とは面白いもので、流行は時代に反映されるように思われます。

 

時代が混乱していたり不平不満がある時代にはメッセージ性があったり尖った音楽が。

 

ライトでメロウなシティ・ポップやAORが流行るということは今の若者たちの時代は平和で幸せだという事なのでしょうか?

 

はてはて、僕にはわかりません。